読み終わっての感想
とても良い本でした。この前にも書いたけれども、タワマンのママ友付き合いのお話です。はじめ読み始めたときには、すこし抵抗があったけれども、読んでみると、とても面白い。細かな人物描写、心理的な細かな表現。本当に良くできた作品でした。
さて、Amazonのレビューを見ていきましょう
今回は★3を見ていきます。「ハピネス」最終章なので、思いを込めて書いていきます
桐野夏生先生のような、臨場感のある表現ではないとの事でした。雑誌に連載していたものらしく、その辺を考慮して、書かれていたそうです。ですが、私から見ると、とても人間らしさのある本だと思います。
他人の主人に、恋をする主婦。そうして、夫からアメリカに置いていかれた主人公の有紗。彼女らが、お互いの悩みを告白しながら、人生を手探りで開いていく姿には、こころを打たれました。
もちろん、こんな状況だったら離婚して、なんとか仕事を見つけて働いたほうが良いという意見もありました。そういう手段になかなかでられない姿。彼女たちのプライド。考えてみると、どうでも良いような意地。けれども、そこに人間らしさを感じるのです。
私の思いを書いてみます
私は、この本を3日かけて読みました。もちろん、休みを挟んでですので、正確には一週間ちょっと。読み終わるにつれて、ここで何かを残さないといけないという、焦りと闘いました。何故ならば、心理描写は見事だけれども、内容があまりにも日常的だからです。
もちろん、読んでいて「ここから先、どうなるんだろ。」そんな風に思うところもありました。また、私自身の文章の書き方についても、見つめ直す良い機会になりました。書く時は、考えながら書かないといけない。数学の問題を解くように、直感で書くのとはまた違うのだと悟りました。
主人公の人間関係。その複雑な情景。それは、ものすごく記憶力が良いか、才能がないとかけないものです。やはり桐野夏生先生の文章は凄いと思いました。これからも、古本屋で見かけたら、買っていきたいと思いました。
書くことは簡単ではない。書評は簡単ではない。もちろん、難しいことだと、思っていた。しかし、それ以上に難しいものだった。文章を書くには、その人の人格を溶かさないといけない。この本では、桐野夏生先生の鮮やかな人格が溶け込んでいた。私には程遠い存在。それでも、その本を読むことで、人の人格の鮮やかさを知ることができる。
難しいこと。考えることは難しい。特に細かい人間関係の設定。そうしてそれぞれの、登場人物の個性の演出。それらを巧みに、表現している筆の力は本当に凄いと思う。私はこうして、本の感想とそれを皆さんに勧めることしかできない。でも、こうした文章であっても、綺麗な文章を書いていきたいと思う。

子育てをする親の気持ち
私の幼い頃を、思い返しました。あの頃、本当にわがままだったな。私は本当に親の顔色ばかり、見ていたな。そんな懐かしい記憶も、この本を読んでいると思い出します。
人が生きるうえでは、文学が必要だと私は思う。多くの人はスマホの社説などをみて、時間を過ごしている。私もつい最近まではそうだった。違うのだ、本当に大切なのが、日銀の利上げだろうか。もちろん私達には生活があるから、日銀の利上げは恐ろしいものだ。
でも、考えてみてほしい。そういうニュースにより煽られた恐怖は、本当に役にたつだろうか。私達の殆どが、そうした内容を聞いても、何もできないと思う。
対策はできるかもしれない。それでも、微々たるものだ。私達の多くが、そういう大きな出来事があっても、日常をなんとか過ごすし、気づいたら順応している。本当に大事なのは、こころを豊かにすることだと思う。そのためには、ゆったりと過ごさないといけない。
そこで何が必要か。私の場合は読書だと思うのです。本を読むことで、生き方を学べる。もう三十代後半だけれども、文学が私にとって一番慣れたもの。それを活かすことで何かしたい。だから、私はブログを立ち上げたのだ。その軌跡はまだ、始まったばかりだ。改めて、本を読み始めてみると、結構疲れる。しかし、読み始めると次第に夢中になっていく。
こころを動かしてくれる存在。それが私にとって文学なのです。それが、私の生きる喜びになっている。桐野夏生先生の本を読んで、親の気持ちと、子の気持ちを理解できた気がする。そういう日常もあるんだな。私は本を読み終えて感じました。物事は、難しいことだらけだ。
それでも、私はそれらをなんとか、生きている。私らしく生きている。主人公の有紗も、最終的には自身の生き方を選んだ。人生を生きていると、決めないといけないことに出くわすことがある。それを決めることは、とても大変な事かもしれない。私にはそれを決めるまで、かなり長い時間がかかった。
ですが、この本を読んでいて、私は皆同じ壁にあたるのかなと思った。苦しい時は必ずある。生きていると辛いこと、悲しいこと、楽しいことは必ずある。それを、生きていくのが人生なのだと思う。そう思うと、人の人生は一冊の本なのかもしれない。
こころという財産。それを一番大切にしていかないといけないと思う。



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