「みかづき」を読んでいます#1

ヒューマン

この本に出会うまで

この本の著者は:森絵都先生です。 出版社は集英社

主人公の吾朗が、後に妻にる千明と出会い、塾を開く物語。私的にこういう話は好き。初めは恋愛かなと、思いましたが、塾コメディというのか、教育物というのか。戦後の日本に勢いがあった時期。

伸ばせ、伸びろと皆が懸命に頑張って、今ある社会を築いた背景がよぎる物語です。私としてはとてもおすすめの作品です。この前ご紹介した、ハピネスよりも面白いです。ただし文量が長い。そこも見どころの一つですね。

さて、Amazonレビューを見ていきましょう

今回は★5を見ていきますね

やはり長いという感想が、目立ちました。しかし中を覗いてみると、思わず読み進めてしまう、面白さ、内容の深さがあり、本当に面白いとの評価でした。

時代をまるで、共に生きているような連帯感を感じる作品です。私も115ページまで読んでみて、そう感じます。

私個人の感想ですが、主人公が歳を取っていくこと。義理の娘も大人になるところが、少し寂しいですね。

みかづきをここまで読み進めてみて

私も塾に通っていたので、なんとなく学校の先生とは違う、塾の先生の目から生徒たちを見る姿が、伝わってきます。教育現場に疑問を持つ、吾朗の妻の千明。

内容を伝えるとネタバレになるから、言わないけれども。この本は私が読んだ本の中でも、トップクラスの面白さでした。子どもたちのことを、本当に大切に見る姿って大事だなと思いました。私自身、子供が苦手なので本を読んでいて、「子供ってこんなに純粋なんだ。」

そんな風に思うのです。私も実は大学の先生になりたかった。うまく卒業できなくて、中途半端な人生を送っているけれども、決して諦めない気持ち。理解できない子どもたちに、寄り添って共に成長していく姿。

走り続けること。月日の流れることを、忘れてしまうくらいにのめり込める仕事。私もそういう仕事に就きたかった。私の努力不足だから、しようがないけれども。今があるだけでも、満足している。大学を卒業できなかった分、私は色々な本を読んできた。

いつか役にたちたい。何かの役にたちたい。そう思いながら、ずっと勉強してきた私がいる。結果として、時間だけ過ぎていき、何も身につかずにお腹の蓄えだけが増えてしまった。満足しているのです。何も果たせなかった私を、私は好きなのです。

劣等感の強い時期がありました。でも、くじけなかった。友達と距離が広がっていくのを、恐れた私がいました。そのようなことは関係ないのです。大事なのは、先生が生徒に寄り添うように、私自身が、私に寄り添うこと。私にとっての最大の味方は、私なのです。

誰も、助けてくれないかもしれない。今も戦後と同じように、苦しい社会かもしれない。でも生きている私がいる。生活をしている私がいる。生活をするのは大変だけれども、生きることは凄く楽しい。こうして記事を書く楽しみもある。

長い仕事から帰ると、僅かながらに私のしたいことを、できる時間がある。嫌なことから、逃げるのではない。嫌なことと、共に生きること。

こうして、机に座るのが何よりの楽しみ

私は何になりたいのか。多分学者なのだと思う。こうして本を読んで、書評を書いていくことも、私の夢ではなかったか。ゆっくりではあるけれども、確実に進んでいる充実感。私の生活は決して豊かではない。でも、書いていると面白い。

本を読んでいると、色々な思考に出会うことができる。私にはそれだけで充分なのです。楽しいことをして、生きていく事もできる。私の生活ならば、最低限度の生活費でも、充分楽しく暮らすことができる。だから私はパートで緩く働いている。

この本の主人公とは、反対の生き方かもしれない。吾朗から見ると、私に人生には華がないかもしれない。色々な生き方がある。生活がある。それを守り、自分で本当に良いと思うことを広めていきたい。

そうしていつか、その良いことを誰かに吾朗先生のように、熱く語れるような人になりたい。そこまでたどりつくには、私にはまだまだ、長い道のりだ。

この本を読んでいると、子どもたちは未来の担い手だと、本当に思う。子どもたちに教えることも、本当に大変なことだと思う。制御できない。制御することの難しい、子どもたち。

戦後の日本には、ものがなかった。だから塾は子どもたちにとって、楽しい場所だった。今を考えると、様々な娯楽が私達を取り巻いている。VRをつけると、世界と繋がったような体験をすることもできる。その分、私達は大切なものを失ったのかもしれない。

お金では買えない喜び。それをどう表現したら良いのか、私には判らない。この本を読み終わるまでには、その事を理解したい。もっと広い目で物事を見ると、世界はより楽しくなる。「みかづき」を読んでいてそう感じるのです。

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